およそ1年ぶりくらいにはてなブログ開いてこれを書いています。Kenzaです。
サークル内では百合が好きなことをバカにされ続けて最近本当に泣きそうです。
「夢の国から目覚めても」により提示された問い
まず、先日僕が読んで感銘を受けた百合小説を紹介させてください。
この小説はレズビアンの有希とヘテロの由香の関係性を描いたもので、2人は百合同人サークル「ゆゆゆり」で一緒に百合創作をしています。有希は由香に思いを寄せているが、由香はヘテロであり彼氏もいる。
そんな2人の関係がどう変わっていくのか、創作上の百合に2人はどのような意味を見出すのか、そういった見どころの詰まった作品になっています。
山のような”好き”を
紙の上に描いてきたのに
たったひとつの本当の”好き”を
どうしても私はいい出せないんだ。
(本文から引用)
ネタバレ回避のために詳細は割愛しますが、この作品の凄い所は百合作品という枠組みの中で「百合」という概念そのものに徹底的に向き合っている所だと思います。
この本の裏表紙に載っているのキャッチコピーは、「百合は誰のためにあるのか」。女性視点で、かつレズビアンとヘテロという2つの視点から「百合」という存在を見つめることで新しい見方が生まれました。「性」という概念そのものにも深くつっこんでいるので非常にリアリティがあると感じました。
興味のある方には貸しますのですぐ連絡ください。
さて、作中で2人が見つけた答えはもちろんここでは書きませんが、その過程で、「なぜ百合に触れ始めたのか」「なぜ百合を描くのか」という問いが必ず出てきます。
この作品を読んだ人間の99割は百合のオタクだと思うので、必ずこう考えるでしょう。
「自分はどうして百合が好きなんだ?」
僕は読み終わった日はずっとこのことを考えていました。
自分の中でこの問いに対する正確な答えを出すことは難しいと思います。百合といっても範囲が非常に広いので。
なので今回は、オタクになりたての中学生だった僕がどうやって百合にハマったのかを振り返りたいと思います。
※ここから先は大半自分語りです
Kenza(14歳)が沼に落ちるまで
中学生時代の僕は、早々にインターネットに触れていた影響で既にオタクでした。部活から帰ればPCを付けてニコニコ動画と2chを開くような典型的な陰キャです。
当時特に熱を入れていたのが東方projectであり、中でも霧雨魔理沙のことが本当に好きでした。(今でも好きです)
さて、この東方projectですが、作中に男性キャラがほとんど登場せず、またプレイヤー視点を投影する存在(アイマスで言うプロデューサーなど)も登場しません。
このキモい中学生は、最初の頃は自分×魔理沙の妄想で頭をいっぱいにしていましたが、段々と自分という存在が東方projectの世界にとって、霧雨魔理沙にとってただの異物であるというごく当たり前のことに気づき始めました。そりゃそうです。キモくて矮小な自分は美しい幻想の世界に存在してはいけないんです。
そして…
気づいた。
俺はどこにも要らない
はい。キャラへの愛が加速した結果こうなりました。
要するに、自分ではキャラに何も与えられない、自分という存在を排除したい、それが「女性キャラ同士のカップリング」に行きつきました。(これは僕が男だから辿り着く思考なのかもしれません)
これがきっかけとなり、当時の僕の中で東方オリキャラ男主人公はタブーになり、東方の一人称視点のイラストは地雷になりました。今ではほとんど解消されていますが。
そして…
こんな曲を聴いたり
こんな小説を読んだりしている間に、
男が出てくる作品が見られないバケモノが誕生しました。
(流石にこのバケモノ期間は数週間で終了しましたが、本当にイカれてたと思います)
このヤバイ期間にとあるアニメを見てしまったことで取り返しが付かなくなったのですが、それはまた別の話…
ちなみに影響されまくった挙句、東方の百合小説をpixivに上げていた時期がありました。高校進学と同時にアカウントごと抹消しました。最強の黒歴史です。
まとめ
俺キモいですね。
それはそうと「夢の国から目覚めても」は本当に素晴らしいので読みましょう。